エピクロスの名言

エピクロス（紀元前341年 – 紀元前270年）は、古代ギリシャの哲学者であり、エピクロス派という哲学体系の創始者です。エピクロス派は、人生の主要な目標として快楽の追求と苦痛の回避を強調しました。サモス島で生まれたエピクロスは、18歳でアテナイに移り、そこで哲学の教育を受け始めました。やがて彼は自身の学派を「庭園」として設立し、適度な快楽を追求することが、心の平静（アタラクシア）と身体的な痛みからの解放（アポニア）を達成するための最善の道であると教えました。

エピクロスは、宇宙が原子と空虚で構成されていると信じており、神々は存在するが人間の生活には関与していないと主張しました。また、死の恐怖は非合理的であると論じ、死んだ後はもう苦痛や快楽を感じることができないため、恐れる必要はないとしました。彼の教えは、質素な生活、友情、そして知識の追求が幸福な人生の重要な要素であると強調しています。

「持っていないものを欲しがることで、今持っているものを台無しにしてはいけない。今持っているものはかつて望んでいたものであることを忘れないで。」

「良く生きる術と良く死ぬ術は一つである。」

「賢明で名誉と正義をもって生きることなくして、楽しい生活を送ることは不可能であり、また、楽しい生活を送ることなくして、賢明で名誉と正義をもって生きることも不可能である。」

「死は私たちには関係ない。なぜなら、私たちが存在する間は死は存在せず、死が存在するときには私たちは存在しないからだ。」

「少しに満足できない者は、何にも満足できない。」

「私たちは日常の事柄と政治から自分を解放しなければならない。」

「私たちの豊かさを構成するのは、持っているものではなく、楽しんでいるものである。」

「私は存在しなかった。存在した。今は存在しない。私は気にしない。」

「自然が求める富は限られていて、手に入れるのは容易である。しかし、虚栄の理想が求める富は無限に広がる。」

「恐れから解放されて寝床に横たわる方が、金のベッドと豊かな食卓に囲まれ、悩みでいっぱいであるよりも良い。」

「人生全体を通じて幸福を確保するための手段の中で、最も重要なのは友人を得ることである。」

「少しでは足りないと感じる者には、何も十分ではない。」

「抽象的な正義など存在しない。それはただ人々の間の合意である。」

「賢者の不幸は、愚者の繁栄よりも良い。」

「快楽は幸福に生きることの始まりであり終わりである。」

「正義の人は最も乱されることが少なく、不正の人は最大の乱れを抱えている。」

「自給自足の最大の果実は自由である。」

「人間の苦しみを軽減しない哲学者の議論は空虚である。」

「若い時に知恵を求めることを遅らせてはならないし、老いてからそれを探すことに疲れてはならない。」

「愚者の人生は感謝の念がなく、恐れで満ちている。その歩みは全て未来に向かっている。」

「心の平安を持つ者は、自分自身も他人も乱さない。」

「心は教えられる必要があるのではなく、思い出させられる必要がある。」

「未来に対する自信を持つ者は、現在を所有している。」

「快楽への最大の障害は痛みではなく、錯覚である。」

「正義はすべての人に対して同じであり、それは人々の間の合意である。」

「神々は、死すべき者の恐れや彼らを乱す欲望を取り除くことはできない。」

「自由は自給自足の最大の果実である。」

「快楽そのものが悪いものではないが、特定の快楽を生み出すものは、その快楽自体よりもはるかに大きな乱れを伴うことが多い。」

「人は乱れからの自由と、情熱からの自由を持たなければならない。」

「群衆の中にいることを余儀なくされたときこそ、自分の内に引きこもるべきである。」

「賢者の不幸は、愚者の繁栄よりも良い。」

「恐れから解放されて寝床に横たわる方が、金のベッドと豊かな食卓に囲まれ、悩みでいっぱいであるよりも良い。」

「節度を保ち、人生の喜びを豊かに味わうためには、節制が必要である。」

「私たちを助けるのは友人の助けそのものではなく、その助けへの信頼である。」

「人生の限界を理解する者は、贅沢を手に入れる最も簡単な方法は、富を増やすことではなく、欲望を減らすことであることを知っている。」

「少ししか望まない者は、簡単に満足を見つけることができる。」

「人を幸福にするためには、彼の財産を増やすのではなく、彼の欲望を減らすべきである。」

「賢者は運命に無関心である。」

「毎日を幸福な関係の中で過ごすことで勇気を育むのではない。困難な時期を乗り越え、逆境に挑戦することで勇気を育むのだ。」

「真に理解している人間にとって、生きていないことに何の恐ろしさもないことを理解している人にとって、人生には何の恐ろしいこともない。」